SUNDAY SEASIDE LETTERPRESS & DESIGN

2012.08.17

 

 

小規模なのファクトリー&ショップの存在。

はたまた沢山の商品がある大きな企業のショップ。

 

私は両方好きだ。

 

小さいからできることがあって、大きいからできることがある。

大きいから強いのではなくて、小さいから弱いのではなくて

 

お互いの存在意味があって、それぞれの良さを「買う側」が使い分けている。

そうしないと存在できないのを知っている。

 

だから取り合いになることもなく、生まれたばかりの素敵な雰囲気をすぐに消費してしまうこともなく、それぞれの良さが共存できているような。

ゆっくりと変化していけるような。

「大は小をかねられない」が分かっている人たちが住む街に居たいなぁって思えた。

日本にはあるかしら。

 

 


2012.08.16

 

NYC生活の中盤はCenter for book artsのHand type settingのクラスに通っていました。

 

 

講師はMrs. Roni Gross。WEBサイトに掲載された彼女の作品は上品な美しさと遊び心が共存していて、観ていて心地よくてご本人に会うのがとっても楽しみでした。(お会いしたMrs. Roniは魔法使いみたいでほんと可愛らしい方で大好きになってしまった!)私のネックレスやワンピースを「カワイイ」って褒めてくれたり、毎日来ている洋服もアクセサリーとコーディネートされていて素敵でした。年齢関係なくファッションの話できるのとか憧れちゃう。

 

毎日いろいろな活版印刷の資料を持ってきてくださって、中には彼女が制作したものの現物もあって、手に取ってみることができました。ベースがしっかりしていて安心感のある優しい美しさ。うっとり。ブックデザインとしてのアイデアももちろんだけど、紙と色の使い方がとても興味深かったです。

 

クラスはVandercookというプルーフプレスを使って印刷機の使い方と活字バランスの取り方などを学んでいて、2日目にして 出された課題は自分で選んだ「Motto」を中折りの紙にレイアウトして仕上げること。表紙のデザインも書体もすべて自由というもの。(日本語だと「モットー」だけど英語だと「マットー」に近い発音でずーーっと「?」。最後は自動翻訳で解決しましたが、言葉の壁は高い。)私はシンプルな書体でピカソの言葉を組版して、表紙はウッドタイプを使って「PICASSO」。もっと長い時間を確保していたようだったけれどすぐに出来てしまったのでその後は自由に作らせてもらえることに。今まで作って来れなかった大判(って言ってもA3ほど)のポスターを作ることにしました。Mrs.Roniにおススメの紙屋さんを教えてもらってハンドメイドペーパーを買いにいったりすごーーく楽しかった。四方に耳のついたハンドメイドペーパーで作ったので、お土産に少し多めに刷りました。刷り上げたものなどはまた後日載せたいと思います。

 

 

 

それにしても、、、Vandercookが欲しい。

SP-15という型が一番小さいらしい。。それか今回私が使っていたNumber fourを使いたい。。。大西さんに本当に相談しにいってようと思う。(大西さんは日本で唯一?Vandercookを輸入した方!)時間貸しもしているんだけど、場所が大阪、、、!


2012.07.30

 

もう5年程前に、写真家の望月孝さんと一緒に「ヌードデッサン会」を開催していたことがあります。素人玄人関係無しの大人の為の純粋な描く喜び会。
ここ最近はその会のことを懐かしく思っていたくらいでしたが、昨日?一昨日?急にデッサンしたい!って思いついたのです。(この会の話はまたゆっくり書きたいと思います)

 

このひらめき(?)をとどめておきたくてここに書く。

 

服についての考察は私の基になっているようで、グラフィックを生業としている今でも常々思考のどこかに存在していて、服飾を学んでいた当時の友人とその考察を共有しながら深夜まで飽きずに話したりしていて、私がNYCに来てる毎週末にもこちらでパターンナーをしている友人ともそんな話(それだけじゃないけど♡)をしています。彼女とは永い付き合いもあり共有できる感覚というのが少なからずあって、それを頼りに話し進めていた中で、わたしが憧れているものに「作ることができない服」というものが存在していることに気がつきました。
作ることは不可能であると察知した時、妙な絶望感とそれでもそれをつかみたいという気持ちの狭間で「デッサン」が浮かんできました。とどめる方法がそれしか思いつかなかったのかもしれません。私が作りたいともやもやしていたものは作ることが出来ないものだったんだな。
心のどこかで服で形作って伝えたいと思っていたことが崩れて目の前が眩しいです。ワクワク。目的を持って描く感覚は今までなかったので、新しい発見。どうして今まで気がつかなかったんだろう!

 

「ヌードデッサン」とはちょっと視点が違うかもしれないけれど、当時と同じ道具を使って今度は服を描きたいと思いました。日々がちょっと楽しくなりそう。


2012.07.28



長らく仮アップ状態で更新をし続けていたこのサイト、ついに本番アップできるまでになりました。(長かった)このブログに関しては、気ままに更新をしながら立ち位置を調整していきたいと思います。(あ、タグで仕切ればいいのかな?)

 

今日はGAGOSIAN GALLERYにRichard Avedonの展示を観に行きました。チェルシー地区の端の倉庫街にギャラリーはあって、天井も高くて広さもあって、間仕切りも曲線を描くような不思議で贅沢な空間使い。

四方には大きなプリント。すべてモノクロの写真たち。四方の写真は向き合いながら対比しているようにも見えた。ゲイカップルのポートレートは「クスリ」と笑ってしまうくらい幸せそうで、そんな写真が並んだコンタクトプリントに赤いダーマトグラフでセレクトされた一枚の写真。ぱきっと焦点があたったその写真はその周りの写真とは少し違くて、笑って楽しそうなだけじゃない複雑な心境さえも写っているような。未だに少しぼーっとしてしまうくらいの展示でした。本当に観れてよかった。

 

このエリアはギャラリーが集まっていて、たまたま入ったGLADSTONE GALLERYでやっていた「もの派<Mono-ha>」の展示もぼーっとしていた私に心地よく響いた。横断歩道でクラクションならされて、ふらりと入ったスタバで「SUZUKA」が『SAZUKA』に間違われているあたりで現実世界に帰ってきたような気がしました。


2012.07.26

WEBを作り始めてからだいぶ長いことかかってしまっていますが、もう少しで出来上がるかなという感じがしています。

さて、私は今ニューヨークに来ています。
CENTER FOR BOOK ARTSのクラスに通うことと、BROOKLYNという街に今来てみたかったから。
英語も話せないし、具体的な目的も無いけれど、1ヶ月の時間が用意できたので、毎日メトロに乗って美術館に行ったり地元のアーティストの作品を取扱っている店舗をのぞいたり、週末のフリーマーケットに行ったりしています。(クラスはこれから)こちらは日本と同じ真夏。湿気は感じないですが、陽射しが痛い程強くて歩いているだけでも肩や腕はだいぶ焼けています。

海外にはあまりいったことがないので、NYCにも今回が初めて。

肌の色、目の色、髪の色、体型、骨格、趣味嗜好、貧富、色々が同時に居る。というのに理解というか受け止めた、という印象です。何日かすると、大きくエリアによって国柄(民族柄?)別れているのに気がついて、観光客でありアジア人である私という存在位置を自分で知ることが出来た。知ったからといって「だから何?」としか思えないんだけど、知れて良かった。日本にいるとわかりにくい感覚だな、と。NYCで住む人たちは既に否応でも立ち位置を知ってるな、と思いました。そこに悲観的な感じは無くて、それでも生きてるエネルギーに溢れた街。


2012.02.07

 

「ジャン=ミシェル オトニエル:マイ ウェイ」を観に原美術館へ。

 

原美術館の良さは噂では予々聞いていたものの、初めて行くことができた。

 

休日ということもあり、来場者が多く、邸宅だった建物を改装した美術館は、見慣れている白くて四角い普段の美術館とは違い、新しいアトラクションのよう。
建物は外観や階段のなど洋風モダンな要素が素敵で、踊り場の小部屋や三階に続く階段などは今の家ではあまり見られないワクワクする造り。

 

作品はガラスでできた立体作品がメインで硫黄や樹脂を使った作品もあり、作者の男性こその寂しさ、不安、欲望、強さ。それを、造形美、フランスの血からくる色彩美で昇華して、子どもも楽しめるくらいファンタジックな世界。

 

熱で溶けて冷えて固まり、その美しさ、透明感の裏に儚さや危うさ脆さをもっているガラスという素材に行き着いたのはとっても自然な気がする。硫黄や樹脂の頃より吐き出せてる感じがした。

 

 

展示のタイトルでもある「マイウェイ」。周囲に左右されず自らの道を突き進み、心の内にあるメッセージを形創る…。あえて心に隠していることでかえって遠回りをしてしまうことがあるのではなかろうか、という考えの答えが用意されていたような気がします。そして形作るそのエネルギーに感動しました。

 

体験型の作品を見たあと、庭に面したカフェで美味しいヴァンショーを飲んで帰りました◎

 

また庭の芝生がキレイな色になるころ行きたいです。


2012.01.24

牧野伊三夫
鴨井 岳

 

「今宵も酒場部」

 

 

お酒好きとしては思わず喉がなる本。大衆酒場の魅力がどろどろと伝わってくる。

 

連載ものだったようで、小気味良いテンポで各地(主に東京)の酒場が載っている。文章を書き慣れていないと書いていた牧野さんだけれど味のあるいい文章。

 

戦前から続くお店が戦争や時代で変化していく様や、それでも変わらない店の様子。様々な想いを抱えた人々をそっと寄りかからせながら後押ししてくれているような温かさがあって、ここのお店いってみたいなとなどと思いながら読んでる。まだ途中だけど、読み終えるのがもったいないくらい。

 

呑み始めのに何頼もうかな、って考えてる時のような心地よい感じ。

 

割烹じゃなくて大衆がやりたいんだと言っていた一言が妙に心に残っている。


2011.12.29

風合いのあるコットンペーパー、
味のある手漉き紙。
クラシックでモダンな招待状、
ライナーのついた素敵な封筒…。

確かな伝統技術によるクオリティの高い高級紙から、手作業の温かみがあるローカルペーパーまで、日本の私が手に取ることができること。

それはヨーロッパから届いた高級紙なのか、
アジアのヤレ紙なのか。
アフリカの筆記具なのか
インドのプリントなのか。
ネパールの色彩感覚なのか。
はたまた日本の職人技なのか。

これからも世界の素敵と出会えますように。


2011.12.19

年末に時間を確保したので、名刺と招待状サンプルを刷る為の準備中。
招待状のデザインも最終調整をしています。この間、友人に連れられて家の隣駅のエリアを探索してきました。
大きくなってから引っ越してきた土地ということもあり、東京と家の往復ばかりで近隣のことは全くと言っていいほど知りません。だから嬉しかった。連れて行ってもらった場所は製麺所の跡地を改装したアンティークショップ。
オーナー自らフランスに行って買い付けてきた家具や食器が並んでいます。
この日はオープンスタジオということもあり、展示中の作家さんの制作風景を見ることができました。

空間デザインを学んでいたというだけあって、商品を買ってもらう為だけに置かれているのではなくて、建物の外観、ドアを開けてからの店内、そして商品は物語のようにそこに佇んでいました。

見えやすく、手に取りやすく、分かりやすくではないけれど、それらよりも解ることができる。 全てにおいて私が呼応するところはこういうところだと思う。

素敵な場所を教えてもらった。


2011.11.23

どうして活版印刷を始めたの?とよくご質問いただきます。
無我夢中で覚えていない、が正しいのですが、ちょっと考察。

私は自分のアイデアを形にする術と楽しさを知ったのはファッションの世界でした。

アイデアを紙にデザイン画として描いて、ハトロン紙に定規と鉛筆でパターンを引き、トワルで形を出して、綺麗な布をハサミで裁断してミシンやアイロンで仕上げていく。とりわけデザイン画を書くことが好きで、当時のデザイン画は今でも大切にあります。

何も知らない私が8年前にグラフィックの世界に入った時は、既に写植の時代が終わっていて、手を動かさなくても形になること、4色のインクで色を自在に操れるすごい時代。頭の中のイメージを形にするもう一つの方法を知って興奮していました。初めから一流のホテルやレストランのグラフィックに携わることができ、クオリティの高い印刷物が形になっていく様を手に取ってみることが出来たのはとても良い経験で、存在感がある印刷物を見ることができたのはかなり影響を受けていると思います。

近年の不況と格安印刷の存在で、今まで作っていた印刷物は少しずつ様子が変わって来ました。クオリティより早く、安く。色校正も、紙を選ぶことも、インク色を選ぶことも金額が高いのです。だからしょうがない、と思う反面、もやもやしてました。

そんな時に、初めて“Letterpress”を知り、少ない数でも自分で好きな紙を選べて、インクを混ぜて自分で色を作れる。こんなに嬉しい事はありませんでした。

活版印刷は私が印刷に対して思う『足りないもの』を補ってくれる気がしています。それは、ファッションから教えてもらった「形にすること」に少し近いところがあるからかもしれないな、と今、書いてて気づいて、妙に腑に落ちています。


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