SUNDAY SEASIDE LETTERPRESS & DESIGN

2012.11.13

 

先週、埼玉県立近代美術館での「日本の70年代 1968-1982」という展示の最終日だということを知って、観ないと後悔しそうだったので寄り道して観てきました。MOMASには2回目。

 

展示は予想よりボリュームがありました。

この時代の空気は以前から興味があるので、何度か触れる機会はありましたが、何故か入り込めない全く切り離された時代ように感じていました。

展示を見て思ったのは、受け手(発信者も?)頭で考えているより感覚的で、羨ましいくらいの熱量を放っている。「なぜ?」を「なぜ?」と聞けている。ロジックをねじ伏せるくらいの熱量。ロジックは後からついてくるとも感じるような。明らかに今の時代(私)とは違う。私はここに切り離された時代感を持っていたのかもしれない。でも滞ることのないように流すことができるパワーはこれから必要だと思ったし、そうでないと不健康とさえ感じている。この時代は受け取る、響いてくる位置(変な言葉でごめんなさい)が違うなと感じた。ヒントがあるかも。

 

なんて思いながら年代ごとの写真を追って見ていると最後の方は私が生まれた年で、ああ切り離されてなんてないんだよなぁ。と。

 

ちょっと急いでいたのもあって、じっくり観賞できたわけではないけれど、熱量と刺激、いただきました。展示室を出た後、吹き抜けのフロアから夜のジャズコンサートのリハーサルの音楽が聞こえてきて下を覗き込んだら、舟越保武さんの彫刻があった。(←上からみただけだけどあれはそう。)この瞬間ものすごく癒されました、私。それくらい刺激的な展示でした。

 

あと、黒川紀章さんの一人掛けのソファが展示してあって、とても素敵だった。Chloéのような表参道のモントークのようなソファ。

 

・・・ああ言語表現が乏しくて嫌になってきたのでこの辺で終わりにしよう。


2012.11.13

 

NYCで製作したポスター。

今、日本で私が使っているマシンは小さなものを刷るものなので、NYCで使用していたVANDERCOOKという校正機で大きなものを刷ってみたかったのです。

 

WOOD TYPEを使えたことも、お薦めの紙屋さんに紙を買いにいったことも今思えば日本では出来なかったことだったので、思い出とともに貴重な体験。

教えてもらった紙屋さんはハンドメイドペーパー(手漉き紙)がとっても充実していて、中には日本の手漉き和紙もあったり、全判サイズだけではない四方耳付きの細長いものや正方形のものなどがあって、このポスターもぴったりのサイズをみつけることができました。今でも日本でこういうお店がないかずっと探しています。いろんな人に聞いたり調べたり、手探り状態。

 

「これだ!」という紙に出会いたいです。・・・紙を巡る旅はまだ果てしない予感。

 


2012.11.08

10月にオープンした「ピリカタント書店」のカードと名刺をデザイン・製作させていただきました。

 

 

 

 

BOOKS, GENERAL,MEAL & LIQUOR.とあるとおり、本屋さんでありながら、季節の美味しい野菜を使ったごはん、お酒も飲めちゃう。そして海外から買ってきた雑貨も可愛いものばかり。本のセレクトも素晴らしいです。(彼女曰く、まだまだ入れたい本が沢山あるとのこと)NOTEWORKSが手掛けたという内装もとても素敵。住みたい。

 

店名はアイヌ語で「美しい今日」を意味する「タントピリカ」をもじって「ピリカタント」...素敵。店主は北海道出身なのです。

 

 

 

 

 

どういうカードにしようかな、と考えながら帰ってた時、ネパールからの紙を使うのにぴったり!とひらめいて、半ば強引に採用させていただきました。(やっぱりカワイイ!)クラフト紙との相性がいいので、次回は色々なクラフト紙に刷ってみようと思っています。(また強引)

 

 

ネパールの紙が本当に愛らしくてつくりながら笑ってしまうくらいでした。
いろんなものが混じってるし、裏になんか付いてるし、カットも歪んでいるし…(笑)
日本の紙の精度は本当に高いと思いますが、たまにはこういう紙も使いたい。
こういう感覚を共有したいから提案したいし、仕入れられるように情報交換できると嬉しいんだけどな。(紙を探しにアジアへ行きたいと思っている。あとアメリカの汚いクラフト紙を送ってもらおう考え中)ストックが十分にできるわけではないから、 ある時にある時だけになってしまうけれど、なんかそれもいいかなと。(だめかしら?)

 

 

 

 

 

 

ピリカタント書店

世田谷区北沢2-33-6 2F
TEL:03 6804 8150
月・火 close
水-日 13:00-24:00

http://www.pirkatanto.com

 

 

下北沢に行きたい理由ができてしまった。


2012.10.17

 

秋?冬?らしくなってきました。

夏の終わりの切なさは大好物なので、秋の始まりはその余韻でぼーっとしがちですが、日に日に増す寒さで目が覚めます。金木犀の香りいいですね。

 

 

アトリエは無事に荷物の移動が終わって、整えつつ。

何もない倉庫が少しずつ色&形づいてきてワクワクしております。

私は来週から印刷ができそう。

Vandercookほしいー(しつこい)

 

11月にオープニングパーティをする予定ですので、

詳しく決まりましたらアナウンスさせていただきます。

この機会に是非お越しくださいませ。

 

 

現在、名刺やお店のカード、パッケージのご依頼をいただいておりますが、デザインや紙など全面的にお任せいただいていて、なんだかとても嬉しい。デザインのデータをいただいて印刷エリアを担当するのもとてもワクワクする作業ですが、またちょっと違う嬉しさ。

 

 

ご依頼いただいている案件と同時にオリジナルのカスタムカードを作成しています。写真が入れられるベビーカード。3色のデザインをご用意する予定です。(ニヤニヤしちゃうくらい可愛い♡自画自賛万歳!)出産報告はがきとしてご使用いただきたいです。

 

 

あと、ショップの準備ももう少し!

素敵なカードが沢山ありますのでご期待ください♬


2012.09.12

 

残暑厳しい日々続いていますがいかがお過ごしでしょうか。

 

 

私はアトリエ(というか私の私による私だけの場所)の準備がゆっくり進んでいます。新しい作業スペースの確保はもう半年以上前からスタート(どれだけゆっくりか)していましたが、ギャラリーをやってる友人に場所を紹介してもらうことができて、とんとんと進み始めました。

 

場所は埼玉県朝霞市。私はどれだけ埼玉県に縁があるのかしらね。

 

元々出版社が入っていた広い倉庫のようなスペースの一画に私の道具を移動します。(どうやって運ぶか考えないと…)そうそう、前回内見に行った時にお話を聞いたら、荒川区で活動されていたアプリュスさんもこの倉庫に引っ越してくるとのことで、巨大アトリエの一部が私の一区画という図式に。そのひろーい倉庫のスペースにポツンといるのは少し寂しくもあったのでとっても嬉しい◎色々な人が出入りして製作するそうで、なんだかいい雰囲気になりそうです。

 

10月には入れるように準備進めます。

 

あーvandercookほしい。
ph : MoMA PS1


2012.08.17

 

 

小規模なのファクトリー&ショップの存在。

はたまた沢山の商品がある大きな企業のショップ。

 

私は両方好きだ。

 

小さいからできることがあって、大きいからできることがある。

大きいから強いのではなくて、小さいから弱いのではなくて

 

お互いの存在意味があって、それぞれの良さを「買う側」が使い分けている。

そうしないと存在できないのを知っている。

 

だから取り合いになることもなく、生まれたばかりの素敵な雰囲気をすぐに消費してしまうこともなく、それぞれの良さが共存できているような。

ゆっくりと変化していけるような。

「大は小をかねられない」が分かっている人たちが住む街に居たいなぁって思えた。

日本にはあるかしら。

 

 


2012.08.16

 

NYC生活の中盤はCenter for book artsのHand type settingのクラスに通っていました。

 

 

講師はMrs. Roni Gross。WEBサイトに掲載された彼女の作品は上品な美しさと遊び心が共存していて、観ていて心地よくてご本人に会うのがとっても楽しみでした。(お会いしたMrs. Roniは魔法使いみたいでほんと可愛らしい方で大好きになってしまった!)私のネックレスやワンピースを「カワイイ」って褒めてくれたり、毎日来ている洋服もアクセサリーとコーディネートされていて素敵でした。年齢関係なくファッションの話できるのとか憧れちゃう。

 

毎日いろいろな活版印刷の資料を持ってきてくださって、中には彼女が制作したものの現物もあって、手に取ってみることができました。ベースがしっかりしていて安心感のある優しい美しさ。うっとり。ブックデザインとしてのアイデアももちろんだけど、紙と色の使い方がとても興味深かったです。

 

クラスはVandercookというプルーフプレスを使って印刷機の使い方と活字バランスの取り方などを学んでいて、2日目にして 出された課題は自分で選んだ「Motto」を中折りの紙にレイアウトして仕上げること。表紙のデザインも書体もすべて自由というもの。(日本語だと「モットー」だけど英語だと「マットー」に近い発音でずーーっと「?」。最後は自動翻訳で解決しましたが、言葉の壁は高い。)私はシンプルな書体でピカソの言葉を組版して、表紙はウッドタイプを使って「PICASSO」。もっと長い時間を確保していたようだったけれどすぐに出来てしまったのでその後は自由に作らせてもらえることに。今まで作って来れなかった大判(って言ってもA3ほど)のポスターを作ることにしました。Mrs.Roniにおススメの紙屋さんを教えてもらってハンドメイドペーパーを買いにいったりすごーーく楽しかった。四方に耳のついたハンドメイドペーパーで作ったので、お土産に少し多めに刷りました。刷り上げたものなどはまた後日載せたいと思います。

 

 

 

それにしても、、、Vandercookが欲しい。

SP-15という型が一番小さいらしい。。それか今回私が使っていたNumber fourを使いたい。。。大西さんに本当に相談しにいってようと思う。(大西さんは日本で唯一?Vandercookを輸入した方!)時間貸しもしているんだけど、場所が大阪、、、!


2012.07.30

 

もう5年程前に、写真家の望月孝さんと一緒に「ヌードデッサン会」を開催していたことがあります。素人玄人関係無しの大人の為の純粋な描く喜び会。
ここ最近はその会のことを懐かしく思っていたくらいでしたが、昨日?一昨日?急にデッサンしたい!って思いついたのです。(この会の話はまたゆっくり書きたいと思います)

 

このひらめき(?)をとどめておきたくてここに書く。

 

服についての考察は私の基になっているようで、グラフィックを生業としている今でも常々思考のどこかに存在していて、服飾を学んでいた当時の友人とその考察を共有しながら深夜まで飽きずに話したりしていて、私がNYCに来てる毎週末にもこちらでパターンナーをしている友人ともそんな話(それだけじゃないけど♡)をしています。彼女とは永い付き合いもあり共有できる感覚というのが少なからずあって、それを頼りに話し進めていた中で、わたしが憧れているものに「作ることができない服」というものが存在していることに気がつきました。
作ることは不可能であると察知した時、妙な絶望感とそれでもそれをつかみたいという気持ちの狭間で「デッサン」が浮かんできました。とどめる方法がそれしか思いつかなかったのかもしれません。私が作りたいともやもやしていたものは作ることが出来ないものだったんだな。
心のどこかで服で形作って伝えたいと思っていたことが崩れて目の前が眩しいです。ワクワク。目的を持って描く感覚は今までなかったので、新しい発見。どうして今まで気がつかなかったんだろう!

 

「ヌードデッサン」とはちょっと視点が違うかもしれないけれど、当時と同じ道具を使って今度は服を描きたいと思いました。日々がちょっと楽しくなりそう。


2012.07.28



長らく仮アップ状態で更新をし続けていたこのサイト、ついに本番アップできるまでになりました。(長かった)このブログに関しては、気ままに更新をしながら立ち位置を調整していきたいと思います。(あ、タグで仕切ればいいのかな?)

 

今日はGAGOSIAN GALLERYにRichard Avedonの展示を観に行きました。チェルシー地区の端の倉庫街にギャラリーはあって、天井も高くて広さもあって、間仕切りも曲線を描くような不思議で贅沢な空間使い。

四方には大きなプリント。すべてモノクロの写真たち。四方の写真は向き合いながら対比しているようにも見えた。ゲイカップルのポートレートは「クスリ」と笑ってしまうくらい幸せそうで、そんな写真が並んだコンタクトプリントに赤いダーマトグラフでセレクトされた一枚の写真。ぱきっと焦点があたったその写真はその周りの写真とは少し違くて、笑って楽しそうなだけじゃない複雑な心境さえも写っているような。未だに少しぼーっとしてしまうくらいの展示でした。本当に観れてよかった。

 

このエリアはギャラリーが集まっていて、たまたま入ったGLADSTONE GALLERYでやっていた「もの派<Mono-ha>」の展示もぼーっとしていた私に心地よく響いた。横断歩道でクラクションならされて、ふらりと入ったスタバで「SUZUKA」が『SAZUKA』に間違われているあたりで現実世界に帰ってきたような気がしました。


2012.07.26

WEBを作り始めてからだいぶ長いことかかってしまっていますが、もう少しで出来上がるかなという感じがしています。

さて、私は今ニューヨークに来ています。
CENTER FOR BOOK ARTSのクラスに通うことと、BROOKLYNという街に今来てみたかったから。
英語も話せないし、具体的な目的も無いけれど、1ヶ月の時間が用意できたので、毎日メトロに乗って美術館に行ったり地元のアーティストの作品を取扱っている店舗をのぞいたり、週末のフリーマーケットに行ったりしています。(クラスはこれから)こちらは日本と同じ真夏。湿気は感じないですが、陽射しが痛い程強くて歩いているだけでも肩や腕はだいぶ焼けています。

海外にはあまりいったことがないので、NYCにも今回が初めて。

肌の色、目の色、髪の色、体型、骨格、趣味嗜好、貧富、色々が同時に居る。というのに理解というか受け止めた、という印象です。何日かすると、大きくエリアによって国柄(民族柄?)別れているのに気がついて、観光客でありアジア人である私という存在位置を自分で知ることが出来た。知ったからといって「だから何?」としか思えないんだけど、知れて良かった。日本にいるとわかりにくい感覚だな、と。NYCで住む人たちは既に否応でも立ち位置を知ってるな、と思いました。そこに悲観的な感じは無くて、それでも生きてるエネルギーに溢れた街。


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