ABOUT me

 

me
ph. shin hamada

島村 鈴香
Shimamura Suzuka

 

1985年3月埼玉県生まれ。

ファッションの道からグラフィックデザインの世界へ。
私にとって、布も紙も響いてくるところは同じような気がしています。

 

 

2003年 服飾高校卒
2003年 文化服装学院

2004年〜アートディレクター島田道子氏に師事
2007年〜2011年 Sense of Wonder(野外フェスティバル) 立ち上げ企画 / 運営 / 制作に関わる。
2009年〜2011年 PLSMIS(コンセプトスペース/ギャラリー)立ち上げ/運営に関わる。
2011年〜SUNDAYSEASIDE Letterpress & Design
2012年 埼玉県朝霞市にアトリエを開設
2015年 青森県弘前市にアトリエ移設

m u s i u m

 

「ジャン=ミシェル オトニエル:マイ ウェイ」を観に原美術館へ。

 

原美術館の良さは噂では予々聞いていたものの、初めて行くことができた。

 

休日ということもあり、来場者が多く、邸宅だった建物を改装した美術館は、見慣れている白くて四角い普段の美術館とは違い、新しいアトラクションのよう。
建物は外観や階段のなど洋風モダンな要素が素敵で、踊り場の小部屋や三階に続く階段などは今の家ではあまり見られないワクワクする造り。

 

作品はガラスでできた立体作品がメインで硫黄や樹脂を使った作品もあり、作者の男性こその寂しさ、不安、欲望、強さ。それを、造形美、フランスの血からくる色彩美で昇華して、子どもも楽しめるくらいファンタジックな世界。

 

熱で溶けて冷えて固まり、その美しさ、透明感の裏に儚さや危うさ脆さをもっているガラスという素材に行き着いたのはとっても自然な気がする。硫黄や樹脂の頃より吐き出せてる感じがした。

 

 

展示のタイトルでもある「マイウェイ」。周囲に左右されず自らの道を突き進み、心の内にあるメッセージを形創る…。あえて心に隠していることでかえって遠回りをしてしまうことがあるのではなかろうか、という考えの答えが用意されていたような気がします。そして形作るそのエネルギーに感動しました。

 

体験型の作品を見たあと、庭に面したカフェで美味しいヴァンショーを飲んで帰りました◎

 

また庭の芝生がキレイな色になるころ行きたいです。

book

牧野伊三夫
鴨井 岳

 

「今宵も酒場部」

 

 

お酒好きとしては思わず喉がなる本。大衆酒場の魅力がどろどろと伝わってくる。

 

連載ものだったようで、小気味良いテンポで各地(主に東京)の酒場が載っている。文章を書き慣れていないと書いていた牧野さんだけれど味のあるいい文章。

 

戦前から続くお店が戦争や時代で変化していく様や、それでも変わらない店の様子。様々な想いを抱えた人々をそっと寄りかからせながら後押ししてくれているような温かさがあって、ここのお店いってみたいなとなどと思いながら読んでる。まだ途中だけど、読み終えるのがもったいないくらい。

 

呑み始めのに何頼もうかな、って考えてる時のような心地よい感じ。

 

割烹じゃなくて大衆がやりたいんだと言っていた一言が妙に心に残っている。

m e m o

風合いのあるコットンペーパー、
味のある手漉き紙。
クラシックでモダンな招待状、
ライナーのついた素敵な封筒…。

確かな伝統技術によるクオリティの高い高級紙から、手作業の温かみがあるローカルペーパーまで、日本の私が手に取ることができること。

それはヨーロッパから届いた高級紙なのか、
アジアのヤレ紙なのか。
アフリカの筆記具なのか
インドのプリントなのか。
ネパールの色彩感覚なのか。
はたまた日本の職人技なのか。

これからも世界の素敵と出会えますように。

近隣散策

年末に時間を確保したので、名刺と招待状サンプルを刷る為の準備中。
招待状のデザインも最終調整をしています。この間、友人に連れられて家の隣駅のエリアを探索してきました。
大きくなってから引っ越してきた土地ということもあり、東京と家の往復ばかりで近隣のことは全くと言っていいほど知りません。だから嬉しかった。連れて行ってもらった場所は製麺所の跡地を改装したアンティークショップ。
オーナー自らフランスに行って買い付けてきた家具や食器が並んでいます。
この日はオープンスタジオということもあり、展示中の作家さんの制作風景を見ることができました。

空間デザインを学んでいたというだけあって、商品を買ってもらう為だけに置かれているのではなくて、建物の外観、ドアを開けてからの店内、そして商品は物語のようにそこに佇んでいました。

見えやすく、手に取りやすく、分かりやすくではないけれど、それらよりも解ることができる。 全てにおいて私が呼応するところはこういうところだと思う。

素敵な場所を教えてもらった。

story

どうして活版印刷を始めたの?とよくご質問いただきます。
無我夢中で覚えていない、が正しいのですが、ちょっと考察。

私は自分のアイデアを形にする術と楽しさを知ったのはファッションの世界でした。

アイデアを紙にデザイン画として描いて、ハトロン紙に定規と鉛筆でパターンを引き、トワルで形を出して、綺麗な布をハサミで裁断してミシンやアイロンで仕上げていく。とりわけデザイン画を書くことが好きで、当時のデザイン画は今でも大切にあります。

何も知らない私が8年前にグラフィックの世界に入った時は、既に写植の時代が終わっていて、手を動かさなくても形になること、4色のインクで色を自在に操れるすごい時代。頭の中のイメージを形にするもう一つの方法を知って興奮していました。初めから一流のホテルやレストランのグラフィックに携わることができ、クオリティの高い印刷物が形になっていく様を手に取ってみることが出来たのはとても良い経験で、存在感がある印刷物を見ることができたのはかなり影響を受けていると思います。

近年の不況と格安印刷の存在で、今まで作っていた印刷物は少しずつ様子が変わって来ました。クオリティより早く、安く。色校正も、紙を選ぶことも、インク色を選ぶことも金額が高いのです。だからしょうがない、と思う反面、もやもやしてました。

そんな時に、初めて“Letterpress”を知り、少ない数でも自分で好きな紙を選べて、インクを混ぜて自分で色を作れる。こんなに嬉しい事はありませんでした。

活版印刷は私が印刷に対して思う『足りないもの』を補ってくれる気がしています。それは、ファッションから教えてもらった「形にすること」に少し近いところがあるからかもしれないな、と今、書いてて気づいて、妙に腑に落ちています。

story

2010年1月に手元にきた印刷機。
はじめは南青山の倉庫に置いて作業していました。

 

自然光がたっぷり入る倉庫は冬でも暖かく作業するにはぴったりの場所でした。

(雨の日と、夕方以降はとてつもなく寒かった)

何度も失敗しながら、少しずつ調整をして
仕上がっていく印刷物が並んで行く様が嬉しくて
にやにやしながら作業していたのを覚えています。

夏になったら日中は暑くて作業できないねーなんて言っていた矢先に、あの大きな地震。家があった同じ建物の3Fは古いビルなこともあり、棚が崩れたりPCが割れたり、東京では珍しいくらいに持ち物が壊れました。1Fにあった印刷機は無事でしたが、建物自体を取り壊すことになったので、引越が続いてなかなか印刷を再開できる環境が整わずに印刷もストップ。
ようやく落ち着いて制作ができるので、
わずかながら手で覚えた感覚を取り戻しつつ、
活字を組んでみたいし、活版印刷独特の風合いを活かして
カードやウェディングの招待状などを作っていこうと思います。
ゆっくりですが、お付き合いいただければ幸いです◎